施設案内

バリアフリー対応しております

玄関から本堂、客間、トイレに至るまですべてバリアフリーになっており、車椅子でご利用頂けます。
当院にて室内用車椅子を二脚用意しております。玄関にてお乗り換え頂きます。

本堂

昭和14年落成、平成23年基礎強化耐震化

本尊・両脇士

本尊・阿弥陀如来座像(中央) 木製・金箔押・阿弥陀定印・蓮華座・舟御光付 / 御丈:1尺7寸、作者不詳
両脇士・観音菩薩、勢至菩薩立像(左右) 木製・金箔押・輪御光付 / 御丈:1尺5寸

両大師

裏堂両脇安置
法然上人 木製・輪御光付・水冠付 / 御丈:1尺5寸

裏堂両脇安置
善導大師 木製・輪御光付・水冠付 / 御丈:1尺5寸

如意輪観音像・西国三十三観音写像

右脇陣安置 / 木製

公春院の本堂内向かって右側に如意輪観音が安置されています。周りに三十三体の観音様を従えており、それらは西国三十三観音の写しとなっています。三十三観音は、明治十年に第二十二世麻上晋静上人が檀信徒と共に日数千日を期して西国を回り刻造したもので、明治十八年には観音堂を建ててその堂内に安置し、祈願法要が行われていました。観音様は現世利益の菩薩として信仰されており、公春院の観音様をお参りすることで、西国三十三観音すべてを巡礼したと同じご利益があるといわれています。また虫封じの観音様としても知られていました。

地蔵菩薩像

左脇陣安置 / 木製 / 御丈:1尺2寸

庫裏

客間(洋室 : 来迎の間・涅槃の間)

40人までお使い頂ける椅子席の客間になります。山越えの阿弥陀図と涅槃図が飾られています。

  • ・控室としてご利用いただけます。
  • ・ご法事の際の会食会場としてもご利用いただけます。
  • ・その他、各種会議・会合等でもご利用いただけます。
  • ・「来迎の間」と「涅槃の間」を仕切って使うことも可能です。

書院(一の間10畳・二の間12.5畳)

畳張りの和室になります。

  • ・控室としてご利用いただけます。
  • ・ご法事の際の会食会場としてもご利用いただけます。
  • ・その他、各種会議・会合等でもご利用いただけます。

奥書院(10畳)

畳張りの和室ですが、8名掛の椅子席を用意しています。

  • ・控室としてご利用いただけます。
  • ・ご法事の際の会食会場としてもご利用いただけます。

文化財

紙本着色仏涅槃図

涅槃図とは、多くの弟子や動物たちが悲しむ中で、お釈迦様が沙羅双樹の下に、頭北、西面、右脇下して身を横たえ、入滅しようとする姿を描いたものです。

銘によると、石上文三が今井邦幹の援助を受けて、文政十年(1827)に絵を完成させたとされています。

当院蔵明治三十三年の「公春院財産目録」には、この涅槃図が公春院に持ち込まれたのは、幕末の文久三年(1863)で、檀家の村上弥一の寄進によると記されています。

太鼓

公春院の本堂内に置かれています。

胴内の銘文によると、天明七年(1787)二月に、現在の京都市三条東山区にあった天部村の職人、橋村利右衛門が造ったものとされています。  同じく明治三十三年「公春院財産目録」によると、明治二十一年に双盤講によって寄付されたものとされています。

手水鉢

公春院境内の墓地入り口左側にあります。

造立年代は銘文から寛文十年(1670)五月十八日であることがわかり、現在確認されているなかで、荒川区内で最古の手水鉢と考えられています。

境内

徳本行者石塔

文化13年(1816)12月に当院14世凖譽寛隆上人によって、徳本行者の徳を讃える為に立てられました。

徳本行者とは江戸時代後期の念仏行者で、全国各地を巡り昼夜日課の念仏を行い、人々に名号を授与して念仏を広めました。徳本行者は公春院を東北地方への念仏行脚の拠点としていたようです。また徳本行者の信者は全国に広がり「徳本講(徳本行者を信仰する念仏講)」が多く伝えられています。

徳本行者の名号は独特で徳本名号といわれ、公春院の徳本行者石塔にもその名号が刻まれています。

無縁塔

嘉永2年(1849)7月に当院16世祥譽了嚴上人の代に、講中の寄付により立てられました。正面には祐天上人(増上寺36世・中目黒祐天寺開山)の祐天名号が刻まれています。祐天上人は江戸時代中期に活躍した高僧で、将軍から庶民に至るまで、生き仏として尊敬されていました。名利を求めることなく、念仏布教に熱心で、多くの人々に名号を授与しました。その名号により様々な利益が得られると伝えられています。

無縁塔とは供養する人がいない霊位、また供養する人が絶えた霊位を供養するために立てられた塔です。『公春院過去帳』によると江戸府内で火災があり、焼死した無縁の方々の霊を弔うために立てたようです。また昭和20年3月9日の東京大空襲の被害者1950名が公春院に収容され、身元不明被害者霊位も供養されました。

公春院と共に壇信徒をはじめとした参詣の多くの方々がお参り供養されております。

子育地蔵尊

参道から正面、本堂右側に子育地蔵尊があります。

地蔵菩薩「おじぞうさん」は悟りを得たにもかかわらず、仏とならずに冥界を巡って人々を救済している菩薩さまとされ、浄土宗では阿弥陀如来の別のお姿としています。

特に子供の供養、守護神としても知られています。公春院無縁塔前には昔より様々な供養のために立てられたお地蔵さんがあり、その総回向として多くの子供達の健やかな成長を願い「子育地蔵尊」が建てられました。毎日多くの参詣の方にお参り頂いています。

墓地

公春院墓地の通路には敷石を敷いてあり、車椅子でもお参り可能です。

通常墓地の他、永代供養(合祀・納骨堂墓地)、また動物供養墓(ペットのお墓)があります。
※現在いくつか空き地があります。

ご要望の際は公春院または「石のあゆみ」までご連絡下さい。